自宅サーバでは、kvmが動作しており、その管理にWebvirtmgrを使用していることは以前書きました。
結局VNCに接続できず、なんだかなあと思いながらも惰性で使っていたんですね。
すごくいいGUIを発見してしまったので、紹介します。
その名も、Kimchi
公式スライドの1ページ目がこれですからね。
ちなみに
キムチのお国製というわけではなさそうです。
別にキムチのお国が嫌いというわけではないですが、、、
特徴
「最近のkvm管理システムは、大規模を重視しすぎ!小規模でも使いやすいものを!」という思想のもと、開発されています。
よって、小規模環境、いわば、自宅サーバ環境に非常に使いやすい設計となっています。
以下、特徴です。
- libvirtで動作
- unixユーザで動作
- テンプレートドリブンのマシン構築
- RESTfull
- NoVNCによる、ブラウザ上でのコンソール操作
- 近未来的なインターフェース
- 導入がとってもかんたん
libvirtで動作
kvmの管理ツールであるlivbirtを利用して動作します。
この点は、virt-managerや、webvirtmgrと同様ですね。
unixユーザで動作
新たにユーザを作成せずとも、unixのユーザでログインできます。
ユーザ管理が煩雑にならずにすみますね!
テンプレートドリブンのマシン構築
これが一番の特徴だと思います。
Kimchiでは、すべての仮想マシンをテンプレートから作成します。
初期状態では、テンプレートを作成する必要があるんですが、テンプレートの作成方法がなかなか面白くて、
- ローカルISO
- 既存ディスク
- リモートISO
以上の3種類から選択します。
リモートISOとは、httpで公開されているISOを、ストリーミングで参照できる機能です。
これは便利ですね!
RESTfull
仮想マシンの状態を、RESTで引っ張ってきたりできるそうです。
例えば、
- /vms で、vmのリストを取得
- /vms/:vm_name で、vmの詳細を取得
- /vms/:vm_name/iface で、vmのNIC情報を取得
などなど。jsonで出力されるそうです。
NoVNC
ConohaやOpenStackなどでも利用されている、VNC Over Httpツールです。(たぶん)
Javaの実装とは違い、Chromeでも実行できます。セキュリティ的にも問題ないそうです。
近未来的なインターフェース
かっこいい!
導入が簡単
Githubのとおりにやってれば、どこも引っかからずに終わります。
ブリッジ設定もやってくれるという素晴らしさ。
導入
Ubuntu 14.10で導入した手順を紹介します。
1. aptでmakeの準備
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2. プロジェクトをクローンする
あとで/usr/bin
にインストールされるので、クローンする場所はどこでもいいです。
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3. makeする
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すると、/usr/bin
にkimchid
が格納されるはずです。
4. iptablesに穴を開ける
ポート8001番を開けておきましょう。
5. 起動する
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こうすることで、localhost以外からのアクセスも行えるようになります。
xxの場所には、サーバのIPアドレスの適切なものを入れてください。(わかってるでしょうが、、、)
6. アクセス!
https://192.168.xx.xxx:8001 にアクセスしましょう。
無事、アクセスできましたね!
まとめ
個人ユースのkvmフロントエンドの決定版だと思います。
まだまだ機能は少ないですが、頻繁に更新されているのであまり心配はなさそうです。
LDAP連携なんかもできるみたいです。中小企業のバックエンドなんかにも良さそうですね!
IBMのソフトらしく、Power8でも動作するそうです。お持ちの方はぜひ。
情報
https://github.com/kimchi-project/kimchi
http://www.linux-kvm.org/wiki/images/8/8f/Kvm-forum-2013-kimchi.pdf
http://2014.texaslinuxfest.org/sites/default/files/tlf_2014_kimchi-cloud.pdf